ラノベ依存者の感想置き場

⚠書影のAI学習禁止

【ラノベ感想】お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか?: 沈む混沌と目覚める新月 (3)/#ガガガ文庫/ツカサ

🌸あらすじ(BOOK☆WALKER引用)🌸

立ち向かうは、“災厄”の謎。

“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。

葉介は、幼馴染が怪物へと変貌した“災厄”の事件の真相を求め、“怪異を管理する”混河家の一員として、さまざまな謎を解き明かしてきた。

葉介は、義父にあたる混河家の当主が亡くなったという一報を受け、義妹の夕緋・由芽・瑠佳の3人とともに混河本家に向かう。当主は、当時混河家にいた兄弟姉妹たちの誰かに殺害されたらしく、葉介はその犯人探しを任される。

容疑者は、“悪魔”の力を持つ長男・純夜、“ドラゴン”の力を持つ長女・衣吹、“狼男”の力を持つ次男・玖郎、“ゴルゴン”の力を持つ次女・静、“風神雷神”の力を持つ三男・心絃、“雪女”の力を持つ三女・零胡の6人。

さらに、当主の遺体を調べると、葉介が追い続けてきた “災厄”の事件の被害者たちと同じ特徴が見つかりーー。

ワケあり【兄×妹】バディが挑む新感覚ミステリ、堂々の完結巻!

🌸感想🌸

祝完結。お疲れ様でした。謎を解く事で救い、真相に辿り着く過程が楽しい作品でした。今巻は遂に決着巻ということで、明かされていく真相に引き込まれていきましたね。一つ一つが繋がっていて、彼に遺された言葉が指す意味まで届いたときの爽快感が好きでした。
解き封じ、家族となっていた彼女たちと歩んでいくこれからの幸いを願って。

📚️BOOK☆WALKERリンク🔗

bookwalker.jp

🌸ネタバレ有り感想🌸

▼クリックでネタバレ表示


いやー遂に解きましたね。奏さん歌菜という提示から一気に加速したな〜。
混河家の面々の能力が明かされて、誰が当主を殺したのか…そんな始まりから、当主が封じた朔の謎解きまで駆け抜けていく中でね…これまで積み重ねてきた準備がしっかりと活きるのが彼の頑張りが報われた感じがしてましたね。
純夜が犯人なのは悪魔という能力開示によって推測が立つ物となっていましたが動機や、原因…そうした謎と歌菜さんのところが噛み合っていくのが鳥肌止まらなかった…。朔の残した希望と善意という言葉…。天災による被害を…希望であり善意だった。
その希望と善意が遺した傷跡…このちょっと願いと違う形で叶えるところも悪魔っぽいね〜なんて。純夜の悪魔を解く展開が朔のついで…っていうよりも本番!って感じの組方されていたのも好きなところ。目的は朔を救うことだったけど、それによる純夜を解くところも本気で向き合い解くのが熱かったな…何よりも家族を愛し大事にしている純夜の真実。愛されていた…だから生き残った。愛されなかったから愛の深い男も愛されていたこの真実が涙流れましたね。朔ほんとすげぇ推測力だったな…。
ここに辿り着くまで夕緋、由芽、瑠佳。解き救ってきた彼女達の頑張りにより辿り着くことが出来たこの結末というのも彼の頑張りと彼女達が生きていることの肯定に感じてよかった。夕緋との想いを、交わす言葉が、信じる気持ちと愛が力となっていく様子が熱かったな〜。好きな人は守りたいっておもうもの…絆が愛が良かったよ…いずれ恐れる日が来るかもしれないけれど幸いを生きていけると感じる。人ならざるものになったからこそ、人であることの、心の在り方が愛おしく、人ならざる力あれど何も変わらず皆人であることが感じられる。
この結末を見守ってこられたことが幸でした。紐解いていく過程も、相対も、キャラの関係性も大好きです。次回作も楽しみにしています。