🌸あらすじ(引用)🌸
「私は、この現実に物語を持ち込みたいの」
この文章を読んでいるということは、貴方は「読者」ということね。
はじめまして、私はメインヒロイン・高嶺千尋。この物語は私が主人公である手塚公人くんを超文芸部にスカウトするところからスタートするの。
活動の目的は――この世界を物語みたいに楽しいものにするため。
超高性能な電子生命体のミカコに、庶民的お嬢様の薔薇園先輩、中二病のイケメンのシドくん。
登場人物もすばらしい逸材を揃えたわ。
あとはこの物語が他でもない手塚くんの視点で描写されるだけ。
そうしてはじめてこの「ライトノベル」が完成するはず。
🌸感想🌸
取り敢えず紙で読めばよかったな…と後悔しながら。
僕はライトノベルの主人公という物語の中で生きる登場人物たちが物語であることを認識しながらその世界を自分たちが生きる場所で歩むメタフィクション。
僕はライトノベルの主人公という作品そのものが本作の世界とを繋ぐ扉になってるので、多分あのシーンとか紙で読んだら繋がってるんだろうな…と思ったりする瞬間もあるので個人的には紙推奨。紙読んでないから分からないけど、きっとつながってるよね。
メタ視点、キャラが読み手を意識している、観測者を意識している、地の文が第三者視点が彼らを動かしながらも、彼らもまた彼らの意志を持ちストーリーを紡いでいく。
物語を書いたりしない読み専だとしても耳にしたことのある創作論?みたいな
キャラが勝手に動いて物語が出来上がるのか、物語を動かす為にキャラクターを動かすのか…そんな感じのお話のキャラが勝手に動いて物語をというのを分かりやすく認知出来た作品だったなと思います。
書き手じゃないから耳にするだけでイメージあんまりしてこなかったのですが、
きっとこういう感じなんだろうな〜と勝手に思ってます。
設定と生きる場所…箱庭は作者の手によって、綴り手によって構築されて、
その中で立ち回り生きていく人は著者の中で。そうした棲み分けと共存が楽しめました。ご都合主義に対する振り切り方とかメタ視点でのご都合主義なんかのキャラ視点は新鮮ですね。
あとは、規模がどんどん大きくなっていく展開をワクワクしながら楽しめました。
物語の中で生きる彼らのメタフィクション。これ物語も彼らの先も続いていくのは分かるのだけど2巻の予想がつかないですね〜。
2巻出すならどんな物語になるのか…楽しみです。
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一応電子リンクハルけどオススメは紙ですね。
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