❀あらすじ(BOOK☆WALKER引用)
ハルピュイア、ヴァンパイア、オーガ――数多の精霊たちが集うこの国において唯一絶対のもの、それは『力』。故に、ここで成り上がるには闘技者となり『力』を示さねばならない。
血気盛んな闘技者の中で、絢爛豪華な紅色のドレスを翻し戦う一際麗しい少女――"彼"の名はリオ=カーマイン。
何の能力もなく最も低い身分にある人間ながら、たゆまぬ鍛錬の経験則は未来視に迫り、その身と巨大な軍用大剣ひとつで、上位の精霊とも渡り合う!
"女装の麗人"が精霊たちの常識を覆す!
「見ていてください。僕はこの大陸で一番の闘技者になります」
これは、最弱の少年が最強の英雄へと至る活躍譚!!
❀感想
人間でありながら、精霊の相対場…闘技場にて剣を取るリオ。
幼き日に動き出した運命が、彼の"仮想"となり、特異な能力を持たないながらも様々な特徴を持つ精霊との相対をシュミレートし刃を届かせる戦い方が危ういけれどもかっこよかったですね。
精霊の各々の特徴や人間と精霊の築き上げた歴史等この世界の雰囲気も楽しめました。
何故女装をしているのかとかね。そうした文化体系の違いが楽しめた。
加えてこの世界がどのように未来に向かっていくのか…そうした選択がある中で思惑も渦巻く状況で彼自身が決断していく物語は先が気になりますね。
気になるでいえばディアとの関係について。彼とディア…人とエルフなれどもそこにある絆の形…物語としてはすでに人間関係が構築されている状況から始まるため二人の過去やそれぞれにとっての相手とはどんな存在なのかそうした深掘りを次巻以降に読んでみたいですね〜。彼の決断が何処が導くのはどんな未来なのか…英雄は縛られた運命は果たして…。闘技で恐怖に震えながらも絢爛に立ち振舞、ただでは転ばぬ少年の道行きが楽しみです。
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❀ネタバレ有り感想
ディアとの過去プリーズミー!読みたいですよ!
1巻としては世界観の提示と繰り返す歴史の中で生まれる異端であるリオの紹介として、彼がまさかの人側に立たないという決断をとることにも驚きました。
だからこそディアとの関係についての深掘りへの期待が高まりますね。
エミーも可愛いだけのパトロンではなく…一筋縄ではいかない老獪さなんかも兼ね備えていたり…それぞれが物語の中での行動一つ一つに意味を本心を隠し動いているようなそんなサスペンスみたいな雰囲気も面白かっですね。
アエローとの相対と、その後のある意味危機的状況が実は一番楽しかったかもしれない。
アネルドートとの相対、一度は叩きのめされたに度目はディアとともに…彼をとどめる物が切れたその瞬間に溢れ出す…激情の中での底力は熱いものが有りましたね。
仮想からの幻想が熱かったのですよ。
霊腐病等などこの世界における設定周りも興味深い物が多くこの先に繋がってきそうなのでその辺りも楽しみですね。