❀あらすじ(BOOK☆WALKER引用)❀
三鏡高校怪異研究会に居つく美しい怨霊「まきなさん」に導かれ、とある事件をきっかけに研究会に所属することとなった諒介。
そんな諒介の元に舞い込んだ新たな調査依頼。それは、ある温泉郷に残る伝説『天女と山姫』の関与が疑われる惨殺事件だった。
人智を超えた伝説の怪異の正体を暴くべく温泉郷へと赴く諒介たち。その前に立ちはだかったのは、般若面に着物を纏う、妖しくも美しい怪異だった――。自称正義の美少女怨霊と共に怪異に挑む青春オカルトミステリー、第二幕。
❀感想❀
今回も面白かったですね。山姫とそれに伴う怪異事件の究明。
一つ一つ読み進め真実が見えてくる事件を推測しながら楽しめました。
兄妹仲が良いのは良いことですね〜。微笑ましい。
行動の一つ一つを読み取ると気づける違和感なんかがヒントになって解くのが楽しいのです。
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❀ネタバレ有り感想❀
この作品でこの感想が一番言いたいことってそれでいいの?!って感じではあるんだけど…明日香との兄妹仲の良さがすごく好きなんですよね。
山姫事件捜査はしなきゃいけないけど、明日香のことどうしよ…ってなってじゃあ、一緒に行けばいいじゃん!の提案から演劇部の合宿の名目も借りて同行。
もう明日香の諒介好き好きオーラが凄いよね。凄く微笑ましい。
起こす所のじゃれ合いとかもうなんか…可愛い二人とも可愛い何この兄妹…微笑ましいって感情に満たされてた。一緒に探検しよ!もでしたけどこのささやかな幸があるから絶対に巻き込みたくない…日常への楔的な感じがして…好き。
銃弾に撃たれるとか衝撃的なラストの展開も有りましたけど、それに対しての明日香が撃たれるなら一撃で一緒に死ぬこと!ってそれはちゃうやん!ってなりながらもその想いの重さや本当にこの2人は2人だけなんだなみたいな感情に襲われた。
山姫事件は容疑者聴取…調べていく過程で出てくる犯人候補の人たちの発言や行動から誰がどんな因果で動いているのだろう?という予測立てをしながら読むのが楽しいね。
希那子と山姫の怪異同士の相対なんかは異能バトル物みたいな躍動感あるバトルアクションが楽しめて満足。
イレアナさん最初メッチャ怪しかったですけど、ある意味予想通りであり予想外。
人外予想は的中してたけど山姫ではない。病院に現れたところなんかでおよ?っと不思議に思ったり、発言や行動に違和があったりとそうした推測の読ませ方も良いですよね。瑠璃の吸血鬼化も含め、研究会としての繋がり…一つの縁が新たに生まれましたし、続きが楽しみです。珊瑚にとっても瑠璃にとっても今回のことは災難で不幸なことではあったけど、何よりも今を共にいられることの幸を喜んでこれから先を歩んでほしいね。幸あれ。